Okayama University Hospital, Department of Orthopaedic Surgery, Spine Group
岡山大学病院 整形外科 脊椎・脊髄グループ
疾患の説明 - 後縦靱帯骨化症
  頚椎の椎体の後面、脊髄の前方部にある後縦靱帯が骨化して、脊髄を圧迫する病気です。進行すると脊髄圧迫による頚部や肩の痛み、手足のしびれ、手指の運動障害、歩行障害などを生じます。40〜50歳台の男性に多いとされています。原因については遺伝子レベルでの研究が行われていますが、はっきりした結論は出ていません。診断は頚椎のレントゲンで可能ですが、脊髄の圧迫の程度をみるにはMRI検査が有効です。症状が軽い場合は、頚に装具をつけるなどして安静を保ち、薬物療法を行います。手指の運動障害や歩行障害が出てきた場合には、手術が必要となる可能性が高いので、脊椎脊髄病学会指導医への受診が勧められます。手術は前方から骨化を取り除き、骨を移植して固定する方法と、後方から椎弓を形成して脊髄の圧迫を解除する方法があります。また症状がないか軽くても転倒などの怪我で脊髄麻痺を生じることがあるので注意が必要です。なお厚生労働省特定疾患として認められており、医療費の公費負担を受けることができる場合があります。
(日本脊椎脊髄学会ホームページより引用)
頚椎後縦靱帯骨化症の手術を受けられる患者様へ (PowerPoint 2.8MB)
手術の説明(椎弓形成術 PDF頚椎後靱帯骨化症 PDF

写真1 写真1
MRI(頚椎)で脊髄が圧迫されています.神経の圧迫を取り除くために,椎弓形成術を行いました.
写真2 写真2
矢印で示した部位が骨化した後縦靱帯です.
写真3 写真4 写真3・4
この患者さんは,後方法(椎弓形成術)と前方法(前方除圧固定術)を行いました.骨を固定するために金属(プレート)が挿入されています.

参考
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