Okayama University Hospital, Department of Orthopaedic Surgery, Spine Group
岡山大学病院 整形外科 脊椎・脊髄グループ
疾患の説明
 - 頚椎偽痛風(Crowned dens syndrome, Periodontoid pseudotumor)

 比較的ご高齢の方が,突然くびが痛みのため,回らなくなる疾患です.偽痛風というのは,ピロリン酸カルシウムの沈着が引き起こす関節炎で,くび以外にも,膝や足部に起こることが多いとされています.ピロリン酸が組織に沈着すると,急性発症の強い炎症が起こるため,激しい痛み,くびの可動域制限(特に回旋),発熱などの症状が出現します.

 血液検査を行うと,白血球,CRPの増加を認めるのが一般的です.手足の運動麻痺を生じることは稀とされています.
 炎症反応を伴った,強い痛みが出現するため,感染性脊椎炎(細菌感染)が鑑別になります. 診断は,CTにおいて,軸椎(くびの2番めの骨)の歯突起の周囲に,石灰沈着を証明できれば,ほぼ確定します.

  治療として,消炎鎮痛剤の内服,ステロイドの内服(細菌感染が否定できた場合のみ),安静といった方法が一般的で,通常2週間程度で症状は軽快することが多いとされています.時に再発することが報告されていますが,一般的に予後は良い疾患と考えられています.

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