主な悪性骨腫瘍の種類と解説 - 脂肪肉腫

 悪性線維性組織球腫と並んで発生頻度が高いもので、脂肪組織由来の悪性腫瘍です。成人の四肢、臀部、後腹膜に発生することが多く、小児では稀です。5つのタイプに分類され、そのタイプによって治療方法や成績に大きな差があります。基本的には腫瘍の周りの組織をつけて切除する広範切除が選択されますが、高分化型というタイプでは腫瘍のみ切除する方法が選択されることもあります。円形細胞型や脱分化型のように悪性度が高い場合は化学療法などの補助療法を選択することがあります。5年生存率は90%に達しています。二相型の場合、5年生存率は72%に達しています。

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